|
|
|
黒薔薇の騎士と泣き女の邪霊
|
作詞 あかさてな |
|
其処こそは此の世で最も忌まわしき処
奈落より尚冷たく暗きアンガルバス城塞
其の深奥部にて奉られしは負の異界よりの侵略者
名も無き異形異能の邪神群の中にて最も忌まわしき破壊と破滅の邪神也
ハルナヴァロフに在って最も邪なる頭脳と心を持つ者
黒き双頭龍の紋章を掲げし妖術師カーズ・ニェが
負の異界へと通ずる時空の門扉を開け放ちて召喚せしむるもの也
カーズ・ニェ、其の恐るべき妖術を以て自らに隷属せし者置かん
其の者達こそは嘗てカーズ・ニェをして追い詰めし宿敵足る者達也
一人は央方圏随一の大国、法と秩序の神ヴィルマークを頂きしカイ・レグ・ラン
ヴィルマーク神の教えに従いし騎士の中の騎士、僅か十人しか居らぬ聖導騎士の一人
名門ヴェレックス家の家督を継ぐ長子、カイアン・ラインハルト・ヴェレックス公爵
そしてもう一人は同じく央方圏に在るラディハの森よりの使者
高位の光の精霊と契約せし大いなる光明の術の使い手、クラーラ・ラディヒス・ジーゼル
此の二人、北方圏のエラト王国に於ける激戦の末、後一歩と言う処でカーズ・ニェに敗れる
そして其の肉体も魂さえも悍ましき呪詛の牢獄に捕らえられ
此の世で最も忌むべき存在へと姿を変えん
カイアン・ヴェレックス、呪いの象徴足る黒薔薇の紋章を頂く暗黒の騎士となり
クラーラ・ラディヒス、血の涙を流し、狂気を齎す慟哭の叫びを放つ邪霊と化す
こうしてカーズ・ニェ、自らに対峙する者、次々と其の軍門に下さんとする
|
|
|